我が家が中学受験をしない理由

子供が小学校に入り、学年が上がるにつれ出てくる話題。それが
中学受験です。
我が家は比較的中学受験率の高い地域に住んでいます。1学年5クラスあったら軽く2クラスは中学受験で抜ける感じ。
現在長男は小学校2年生ですが、すでにどこの塾にやるか検討しているお母さんもチラホラ。今年の夏休みは塾選びの体験学習に行ったよー!という話も実際に聞きました。
なんだか雰囲気に流されてしまいそうなくらいの熱量ですが・・・我が家は・・・
中学受験はしません。
今回はその理由を書いてみたいと思います。
ちなみに中学受験否定派ではありません。私立中学校のいいところもたくさん知っていますが、自分の歩んだ環境に基づいた考えですのであしからず。こんな意見もあるんだ程度に読んでくださいね。
理由1(予想してみて!多分正解するから!)
はい!せーーーーーーーの!
金銭的に無理!
1記事に1回はお金ないって言わないと気が済まないおばさんです。でも事実として無理なもんは無理なんですよね。ない袖は振れない。

まず、中学受験するためには塾代が必要です。高校・大学受験とは違い、中学受験だけは塾の力を借りるしかないんです。なぜなら学校で習う範囲の"応用"しか出てこないから。
中学受験以外で使ったことのない、いわゆる「特殊算」を攻略し、志望校の出題傾向に沿って授業を進めてくれる塾に大金をつぎ込むのです。
そして見事合格すると同時に発生する学費×6年間分。
ここで安心はできませんよ!なぜならよっぽど面倒見のいい難関校に行かない限り、大学受験に向けて結局また塾通いが開始するから。
最後に大学に入学するとまた膨大な学費と向き合うことになります。
なんかずーっとお金に追われてる感じ。サラリーマンの我が家には到底無理です。
理由2 自分の経験から判断(目標を見いだせなかった)

実は私は中学受験経験者です。中学高校と高ーいカトリック女子中学・高校に通い、1年浪人し、またカトリックの短大に通い、しかも1人暮らしまでしましたよ!最後の方は金食い虫と呼ばれていました!(キリッ)
中学受験開始の小学校4年生から短大卒業までの約11年間で得たものは"親へのありがたみ"だけです。頭は悪かったが感謝だけは人一倍してましたね。感謝する時間があったなら勉強しとけってね!
でもこの流れ、私の場合はある意味当然の結果なんですよ。
だって中学受験したくてしたわけじゃないから。
当時の中受ブームに乗っかった母親に「明日から塾行くよ!週4だから!帰ったら23時まで勉強ね!」と突如言われ、なんの疑問も意志も持たぬまま流れに乗ってしまったんですよね。ここで立ち止まって理由や目的を考えられる子供だったら良かったのですが。
このように本人になんの目的も持たせないまま突き進んだ親子ですが、約3年に渡る中学受験を経て無事に合格しました。これ、どうなると思います?
中学校入学がゴールになっちゃうんですよ。
私立中学の進度とか一切考えずにスパーンと塾も辞めちゃって。親も「頑張ったもんね!その制服着てくれて誇らしいわあ。」と放任状態。要するに母の目的は"見栄"だった訳です。
さすがに高校2年くらいでうちの子ヤバイ・・・となったようでまた高額な塾に放り込まれた訳ですが、時すでに遅し。いやもうほんと楽しかったなー!で6年終わっちゃった!お母さん!ごめん!
もちろん親がきっかけで中学受験をしていても、ちゃんと自分の未来を掴んだ子も沢山います。でもどうしても、自分の人生に必ずしも必要だったかと聞かれると「うーーん・・・」となるんですよね。
母校への進学を後悔したことはありませんが、若いころは「結局地元の中学行った子の方がいい大学行ってたよなー」とか無駄な比較をしてました。こうして私は長い時間をかけて中学受験へのメリットを見失ったのです。
意外とこういう経過を辿った人って多いんじゃないかな?どうだろ?
やる子はどの環境でもやる
隣の芝は青く見えるとはよく言ったもんで、劣等感しかない私は母校でも短大でも社会人になってからも、「この人は自分の人生を自ら切り開いていて本当にすごいなあ」と思わされっぱなしでした。
独学でプログラミングを学んで仕事にしてる人、地元の中学から努力を重ねて素晴らしい大学に行った子、陸上を極めてプロになった子、産後の家から出られない時期を使いYouTubeだけで勉強して国家資格を取った子。
共通しているのはみんな自分の意志で動いていること。悲しいかな、もはや本当の努力家にとって環境や学歴なんて関係ないんですよね。大事なのはどれだけ「自分」と「自信」を持っているかです。
まとめ
努力のしかたを見出せなかった自業自得な経験と、人生で出会った輝かしい人たちを交差させた結果、現段階では息子たちには公立中学でじっくり自分のやりたいことを探してくれたらいいなと考えています。あと自分の子供にはたくさん寝てほしい。
もしこの考えが変わるときが来るとしたら、息子本人が「○○という理由でこの学校を受験したい」と言ってきた時です。それが公立中学では成しえない理由で、誰しもが納得できるならば金欠だろうがもちろん賛同します。
何を選択するかは本人次第。私にできることは自信に繋がる程度の先取りと、自分を押し付けないこと。
今は子供の時にしか体験できない「価値ある無駄な時間」を大切に、自己をしっかりと確立した子供に育ってくれたらと願うばかりです。
では!