自家中毒を知っていますか?【なりやすい子の特徴は?】

2022年11月17日子育て


HSC(繊細な子)である長男が現在進行形で苦しんでいる症状があります。

それが自家中毒(別名アセトン血性嘔吐症周期性嘔吐症)です。

聞きなれない名前ですが、息子の同級生にも同じ症状の子供が何人かいるので、実は意外と身近な体質なのかもしれません。

今回は我が家の経験談を交えつつ、この体質についてご説明します。

子どもに現れた症状

その症状が初めて長男に出たのは年少(3歳)の時です。
ある日、夜中に突然長男が起き出してきました。その様子は・・

目がうつろで顔は真っ青。そして私がこれはヤバイ!と思うとほぼ同時に

嘔吐

その後2日間、飲まず食わずで、ついには出すものがなくなり胃液になっても吐き続けました。

前兆といえるものは全くなく、直前まで普通にご飯を食べ、元気にしていました。また、発熱もありませんでした。

きっかけとなった出来事(ストレス)

少しボカしますが、当時の幼稚園の先生と子供の関係性があまり良くなくて。

初めての幼稚園、繊細過ぎる我が子には刺激が強すぎたようで。慎重に行動しようとしすぎるあまり、なにをするにも周りから出遅れて動き出す始末でした(もちろん事前にHSCタイプであるとは伝えていました)。

子どもの特性とはいえ、沢山の子供を抱える先生にとってそれは迷惑でしかなく、徐々に風当たりもキツくなっていきます。

当時は母親としてどうすることがベストかもわからぬまま、先生の指摘に謝罪し、長男には次はもう少し早く行動しようねと助言することしかできず。

その後、控えめに言って虐待レベルの出来事が起こり、ストレスが絶頂に達した長男は一時的に歩けなくなり、前途の嘔吐を繰り返します。

結果として転園をすることになりましたが、このことがきっかけとなり現在に至るまで自家中毒と付き合っていくことになります。(長男の場合はこの件にかかわらず、早かれ遅かれ発症していたと思いますが)

ちなみにこの段階で私は自家中毒の存在を知りませんでした。数日で改善した嘔吐よりも、歩行不能に全意識を持っていかれていました。

ついに原因判明

年少で初めて自家中毒を発症してから、季節の変わり目ごとに数日続けて嘔吐するようになりました。

しかし当時の私はそれは胃腸炎だと思っていたのです。

もちろんあまりに嘔吐を繰り返すので脱水を心配して何度も病院に行きましたが、「ウイルス性胃腸炎」と言われるだけだったので、疑うことなくそうだと思い込んでいました。

そして年長の夏休み明け。
いつものように長男が嘔吐したため幼稚園を数日休みました。

久しぶりに幼稚園へ登園したところ、あるママが「長男くん、お休みしてた?」と声をかけてくれたんです。

「体質なのか、季節の変わり目に胃腸炎になるんだよね」と長男の様子を説明したところひと言。

「それ、自家中毒じゃない??」

教えてもらった言葉を調べてみると、長男の症状が出てくる出てくる。
(実はこのママ友のお子さんも自家中毒だったのです。)

発症から2年目にして、ついに原因(病名)がわかった瞬間でした。

主な症状となりやすい子ども

最大の特徴は繰り返す嘔吐です。発症している時に採尿すると「ケトン体」と言われる物質が出るのですが、これは妊婦さんを苦しめる悪阻の時にでる物質と同じなのです。

その他の主な症状はこちら

・嘔吐(口から腐ったリンゴのような酸っぱい臭い)
・腹痛
・頭痛
・倦怠感
・発熱


また、自家中毒は2歳から8歳くらいまでの筋肉量の少ないやせ型の男の子に多いと言われています。

対処と対策

心因的なことが起因しているため予防できることはなく、発症してしまえば時間薬しかないのですが、いくつか有効だったことを記載します。

まず可能な限り対応しておくと後々安心に繋がるのは、近隣の小児科で自家中毒と診断してもらうこと

そうすれば次に症状が出た際、すぐに病院へ連れて行きブドウ糖の点滴をお願いすれば、かなり早い段階で回復へ繋がります。個人差はあると思いますが、我が子の場合は吐き気止めを使用するよりも効果を感じました。

次に対策できることは、イオン飲料の常備です。よくブドウ糖をを補給するという意味でラムネを食べることも対策として挙げられますが、嘔吐を繰り返している状態で何かを食べさせることは至難の業です。

水分補給も同時に行えるのでイオン飲料は手元に置いておくことをおすすめします。

最後に、以下のような時はそろそろくるかな?と心構えをしてください。
下線は長男が百発百中で自家中毒を発症するイベントです。)

カミナリ
・遠足や運動会等のイベント前
・友人関係の変化
新学期や学年が上がるタイミング
・病み上がり

我が家が常備しているイオン飲料はこちら(パウダータイプ)↓

まとめ

HSC(繊細な子)と自家中毒の関わりははっきりとしていませんが、やはりこの数年自分の子供を見る限り根本の部分で繋がっていると思っています。

現在小2の息子はまだ自家中毒との戦いは終わっていませんが、ゆっくりと成長し適応していけたらと考えています。

体が大きくなるにつれ、だんだん症状が出る頻度も少なくなると言われていますので焦らず見守っていくつもりです。

今回の情報が、同じような環境のお子さんの参考となれば幸いです。

では!

【おまけ】
自家中毒と思いきや胃腸炎や食あたりのパターンもあるのでこちらも常備しています。↓
というか内容に関わらず嘔吐の際は消臭も兼ねて使用をおすすめします。

HSC,自家中毒

Posted by のび子