HSCにおすすめ♪前向きな気持ちになれる絵本4選

2022年11月17日教材・本


HSC(繊細な子)である長男は、新しい環境に慣れるまでとても時間がかかります。

特に幼稚園に入園したころはなかなか環境に適応できず、「行きたくない」とは言わないものの毎日本当にしんどそうでした。

そりゃそうですよね。
約3年間ずっと家族と一緒にいたのに、いきなりバスに乗って別の場所に連れていかれ、集団生活を送るなんてHSCじゃなくても不安定になります。

なんとか明るい気持ちになって欲しいと私なりに考えた結果、長男の状況に合った絵本を探して毎日読み聞かせをしました。

そして少しずつ時間をかけて前向きになり、最終的には幼稚園に楽しく通えるまでになりました。(まあその後なんやかんやあって転園するんですが・・・)

今回は当時読み聞かせて、特に反応が良かったものをご紹介しますね。
ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。

てのひら 
作:瀧村有子 絵:ふじたひおこ

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公式のあらすじを少し。

ゆみちゃんは、幼稚園にかよう3歳の女の子です。
ゆみちゃんは、幼稚園バスがおむかえにきても、幼稚園についても、お友達が外であそんでいても……くちをぎゅっとむすんだままで、元気がありません。

そんなゆみちゃんを見て、ママはいいことを思いつきました。ゆみちゃんのてのひらに、マジックで、にっこりするおまじないをかいたのです。

PHP出版社紹介


この絵本には本当に救われました。長男もゆみちゃんと同じくバス通園だったので状況が想像しやすく、食いつきがよかったです。

園でうまくおトイレができなくて凹んでいた時は、絵本の内容に合わせて大丈夫だよのマークを長男の手のひらに書いてみたり。

正直いまこの記事を書いていて、当時の情景が浮かんできて泣きそうになってますw
この頃を思えば長男は強くなったなあ・・と心から思います。

思い入れが強すぎて死んだら棺桶に入れて欲しい絵本です。

ほんたのじどうはんばいき 
作:加藤ますみ 絵:水野二郎

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あらすじはこちら。

夢の自販機で願いを叶える“たぬき"のお話
たぬきのぽんたはダンボールで自動販売機を作りました。

お金の代わりの葉っぱと引き換えに、ほしいものを唱えれば何でも出てくる夢の自販機。
こんなことができるのは、ぽんたが葉っぱをいろんな物に変えるのが得意だからなんです。

王様<のかんむりだって、綺麗な首飾りだって、「ぽぽんの ぽぽんで すぽぽんの ぽん! 」で出してあげます。

「歯が痛い」や「ともだちがほしい」という葉っぱを変えるのでは解決できないお願いにどうやって、ぽんたは対応するのでしょうか?

Amazon販売ページより


古くからある絵本なのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
幼稚園で読み聞かせされる機会も多いです。

本来のおすすめポイントは「あなたなら何が欲しい?」という想像力を膨らませるところなんでしょうけど、ぽんたが相手のために右往左往しつつ解決しようと頑張るところに中年のおばさんは涙腺を掴まれました。

集団生活を始めた子どもに、相手を思いやる気持ちを持ってもらいたくて。そして逆にあなたを思いやってくれる人もいるんだよと知って欲しくて読み聞かせていました。

イラストがかわいく、少ししかけ絵本のようになっているので次男が今もよく手に取っています。

もじもじこぶくん 
作:小野寺悦子 絵:きくちちき

あらすじはこちら。

恥ずかしがりやのこぶたのこぶくんは、アイスクリームを買いにゆきますが、もじもじしていてなかなか注文ができません。
そこへ、ほかのお客さんがどんどん割り込んできてしまうので、こぶくんは、もっともっとどうしていいかわからなくなってしまいます。

でも、偶然みつけた誰かさんのために勇気が出てきて… こぶくんの勇気に拍手したくなる作品です。

福音館書店 HPより


表紙の通り大人しいブタが終始もじもじしてるんですが、ほんのちょっと勇気を出せば世界はきらめくんだと、心が温かくなるお話です。

この絵本を初めて読んだとき、長男のことだ!と驚いたのを覚えています。周りの人にとって全く気にならないことでも、恥ずかしくて言い出せないところなんかほぼ本人。

引っ込み思案でいつも自信がない我が子に、あなたと同じように繊細な子は世の中にたくさんいるから安心してねという気持ちで読んでいました。

子ども自身もお気に入りの一冊でした。

そりゃあもういいひだったよ 
作・絵:荒井良二 

あらすじはこちら。

ぬいぐるみのクマが、初めてもらった手紙に大喜び! 手紙をくれた相手の元をたずねて旅をすることにしたのですが、「そりゃあもう!」なことがいっぱい。初めてのドキドキ感とウキウキ弾む気持ちが満載の絵本。

何度読んでもハッピーな気持ちに包まれます。

前述の3作のように内容から何かを学ぶというよりは、文面そして力強いイラストからハッピーな気持ちを感じ取る絵本です。

日曜日の夜なんかによく読み聞かせていました。そこまで文字数が多いわけではないので、自分で読んでいることもありました。

「そりゃあもう いいひだったよ」と何度も何度も出てくるので、自分まで明日がいい日になる錯覚に陥ることができるんですよね。あれ、この時病んでたのかな?w

まとめ

幼稚園に入って集団生活が始まった瞬間、親にできることはほとんどないといっていいかもしれません。

でも口出ししたいことをぐっと我慢して、さりげなく本人が前向きになれるようサポートするのはとても難しいですよね。そんな時は絵本や児童書、そして映画などの力を借りてみてはいかがでしょうか。

親子のコミュニケーションも取れて一石二鳥ですのでぜひお試しくださいね。

世の中のHSCさんが楽しい幼稚園・小学校生活になることを願っています。

では!

HSC,多読,絵本

Posted by のび子